【話題作『空海-KU-KAI-美しき王妃の謎』の主役は黒猫である】

 

『空海―KU-KAI― 美しき王妃の謎』を2月24日(公開初日)。『さらば、わが愛 / 覇王別姫』などで知られるチェン・カイコー監督作で、空海を染谷将太、阿倍仲麻呂を阿部寛が演じている。その他、松坂慶子、ホアン・シュアン、チャン・ロンロン等、日本・中国・台湾の豪華キャストが勢揃いした映画である。

 

原作は夢枕獏の小説「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」。そう、少し前に流行った「陰陽師」の映画の原作者です。そこから察しがつくと思いますが、今回のKU-KAIの映画は空海や真言密教の修行のことを描いた歴史ドラマではなく、やや荒唐無稽ではあるけれども、同時代の日中の有名人(空海、阿倍仲麻呂、玄宗皇帝、白居易=白楽天)が一同に会して、現地(唐の都、長安)で起きたミステリアスな事件(楊貴妃や皇帝の死の謎)を解決していくというストーリー展開。要はフィクションでエンターテインメント性は十分。日中合作映画で、元々は中国語で演じられているが、日本では全て日本語吹替版として上映された。ちなみに、中国でも相当ヒットした模様。

 

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★まずは、百聞は一見に如かず:予告編にて美しい映像をとくとご覧あれ!

 

 

 

【キャスト・声優】

 

キャスト・声優は以下の通り。なかなか豪華である。世界の三大美女である楊貴妃の役を演じたのが、チャン・ロンロンという台湾とフランスのハーフの女性。成る程、美しい訳がよく分かります。

 

出典:wikipedia

 

左から春琴(キティ・チャン)、玉蓮(チャン・ティエンアイ)、楊貴妃(チャン・ロンロン)、白玲(松坂慶子)

出典: 2017 New Classics Media,Kadokawa Corporation,Emperor Motion Pictures,Shengkai Film

 

【ストーリー】

 

(ある程度のネタバレですが許容範囲ということで。。)
遣唐使として中国王朝の唐に渡った空海は、長安で皇帝を含む権力者が次々と奇妙な死に方をするという怪事件に遭遇。詩人の白楽天と空海とで事件を探るなかで、「黒猫」が常に彼らの前に現れ、様々な事件に関与していることが明らかになる。そしてそれは、世界の三大美女と言われた楊貴妃の死の謎と深い関係があった…

 

【とにかく一見の価値がある映画!】

 

黒い猫をペットとして飼っている方は、この映画を見た後黒猫に違和感を感じてしまうかもしれないが、とにもかくにも映像が美しく、また、俳優もRADWIMPSの歌もなかなか良い味を出しており、一見の価値がある映画である。但し、「空海」という言葉から感じる日本の歴史における重みが持つイメージをぶっ飛ばすような、SFのような、ミステリーのような、いささか飛んだ感じに違和感を感じる人もいるかもしれない。しかし、CGは使われているものの、長安の街を再現するために、総工費16億元(約277億円)を投じ、6年をかけて建設されたそうで、壮大な映像エンターテインメントと割り切って鑑賞することをお奨めする。

 

【長恨歌について】

 

この映画には李白、白居易が登場し、長恨歌のことも少し出てくる。高校時代、漢文で習ったか、そうでなくとも名前ぐらいは聞いたことがあるかもしれない。優れた詩なので、漢文が好きな人は書下し文、現代語訳と背景を知っておけば、より一層映画が楽しくなること請合いである。

 

 

 

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